引越しとのことで、引越しの一括見積もりサイトに必要情報を登録したら5分後10社くらいから集中的に電話を受けた。
一つ一つの業者に電話して、見積もりをするのも面倒だ。
1回細かく入力した内容で、一括サイトに送信したら、引越しの業者から電話が来て自分がわざわざ動く必要はなくなる。
とは思ったが、いざ見知らぬ電話番号から電話が来るとウザったい。
一つ一つ丁寧に受けていったときに、どこの引越し業者も、
「一人暮らしの単身の場合、時期も時期ですし7〜10万円ですねー」
と言う。
その後に、
「うちも出来る限りお客様のお力になれるように赤字ギリギリの見積もりをやらせて頂きます」
まあ言い方は業者によってまちまちだが、同じような営業トークがくる。
そして、
「お客様の条件次第ではなんと2万円まで下げられますよ」
と言う。
自分も光回線の電話営業を大学時代にやっていたので、同じようなことをしていた。
この手のやり方は営業ではよく使われる手法で
ドアインザフェイスの応用であると感じた。
まず大きな金額を相場として相手に認識させて、
その後、落差のある金額を伝えると、得をしているように感じる
という手法である。
大抵の場合、それこそNTT系列の光回線業者と業務提携をしていて、「引越し先の光回線を〇〇光にしたら大幅に安くなる。それも今なら工事手数料や契約金はかからない。」
と言われる。
光回線のビジネスモデルが、一定期間(年単位)で契約解除すると、違約金が発生して、1年〜2年は利用しないといけない。
さらに、大手キャリアの場合は、
月々安くて5000円ほどであり、
年6万円と考えるとまあまあな金額かもしれない。
そして、辞める時は工事手数料や解約金やら考えなくてはならない。
そんなことを思うと、目先の引越し代の安さは重視できない。
案の定、光回線工事を承諾しないと金額は跳ね上がるのでそういう話は全て断った。
それ故に、業務提携をしていない引越しだけを専門としている専門業者だと価格交渉が非常に進みやすい。
ドアインザフェイスを使われたら、同様にドアインザフェイスを使いたくなって価格交渉をした。
自分が狙いたい価格帯25000円だったので、他社で28000円(税抜)でほぼ決めていると伝える。
「もし25000円なら即決する予定でいるのですが、価格下げるのは厳しいですよね?」
基本、人は天邪鬼なところがあると思っているので、断定的に厳しいですよね?っと聴くと、
「25000円ならじゃあいいよ」
と反発をしてくれる。
恐らく、業者側は
・届きそうで少し届かない見込み客
・少し妥協をしたら契約が決まる
という状況で、応じたのだと思う。
主導権を誰が握るかが交渉においては大切なのだと改めて思った。
業界の仕組みを知れば、相手の思惑の大方は掴めるので交渉の際は今回の経験を役立てようと思った。
自分の身は自分で守るしかないからね。
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